OPERA、2005年末までに電力線オープン仕様をリリース

ブリュッセル、20051014 OPERA(Open PLC European Research Alliance)が、今年末までに電力線通信向けの仕様の一般リリースを開始します。PHYMAC、ブロードバンドPLCシステム機器を対象とする新たな仕様は、PLC(またはBPL)ブロードバンドアクセスおよび建築物内の配給システムに対し、全面的な相互運用性をプロプライエタリ技術に依存することなく確保する唯一のオープンPLC規格を構築し、運用ネットワークのニーズに応じます。公共事業会社、ネットワークオペレータ、システムインテグレータ、サービスプロバイダは、それぞれの顧客へ格別のサービスを提供すべく、このオープン仕様を最大限に活かすことができます。

この意欲的な目標を達成するために、コンソーシアム内に仕様作業部会(Specification Working Group)が設置されました。ローレン・フェルティン(EDF)氏およびビクター・ドミンゲス(DS2)氏が共同で議長を務めるコンソーシアムは、この共通規格に貢献する欧州の大手公共事業会社やPLC業界の主力企業で構成されています。9月には初の顕著な道標として、当技術の主な特徴を示す「OPERAETSIへの貢献」を、国際規格(GMS携帯電話規格等)設定で大きな成功を収めている欧州規格化組織ETSIへ提出しました。政策方針書(Position Paper)は、OPERAのウェブサイト (www.ist-opera.org)で入手可能です。

最終文書の作成はOPERA仕様作業部会にて着実に進められており、OPERA仕様は、12月末までにリリースされることになっています。OPERA 運営&技術委員会(Steering and Technical Committee)は、前回の議会(マンハイム、98)で、この規格が確実にすべての国際市場の要件を満たし、この規格を世界的に推進していけるよう、UPA(Universal Powerline Association) と積極的に協調していくことに合意しました。

EDFのローレン・フェルティン氏は、「オープンかつ公の仕様の可用性に対する展望に大変期待を寄せています。これは、電線上ブロードバンドアクセスでの飛躍的な一歩を意味します。公益事業会社や電気通信会社は、規格ソリューションを使用した電力線インフラを利用することができるようになり、複数のさまざまな製造業者から、これまでこれらのサービスにアクセスしたことのないコミュニティとの通信へとブロードバンドアクセスを拡張することができます。

ASCOMのウェイリン・リウ(Weilin Liu)博士、シュナイダー・エレクトリック・パワーライン・コミュニケーションズ(Schneider Electric Powerline Communications)のエリック・モレル(Eric Morel)氏は、「OPERA 規格に基づくPLC機器が2006年初めには市場で入手可能となります。大手PLCアクセス製造業者がOPERAの技術作業部会での開発に貢献しているため、仕様に含まれる機能の大半は既に設計段階に入っています」とコメントしています。

OPERAについて

OPERA(Open PLC Research Alliance) は、低コスト、ハイパフォーマンスのブロードバンドアクセスPLCの設置を加速させる次世代のPLCアクセス規格を開発します。プロジェクトは現在、電気事業関連企業、OEM製造業者、技術提供業者、大学、エンジニアリングおよびコンサルタント企業ならびにテレコムオペレーターを含む37のパートナーにより運営されています。また、OPERAは欧州連合からも資金援助を受けています。

www.ist-OPERA.org


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