DS2、三菱電機、Schneider Electric、住友電気工業、Ascom、EdP、Corinex Align各社、OPERA電力線規格を支援へ

(リスボン、2005年11月10日)– PLCチップセットメーカー大手のDS2は、ブロードバンドユーザー向けに電力インフラを利用したサービスを提供するため、OPERA (Open PLC European Research Alliance)仕様ベースで標準化されたPLC製品をサポートしていく方針であることを発表しました。第6回PLC国際会議(The 6th International Power line Communications Conference)の席で発表された同社のマイグレーションパスによって、同社の200Mビット/秒のチップをベースとしたPLC製品すべてが、どのようにOPERA仕様に準拠するのか示されました。OPERAの代表、マルセル・グラバー氏(Marcel Graber)は、2005年末までにOPERA仕様の利用が可能になると発表しました。

「OPERAプロジェクトの傘下で標準化が進みつつある技術が、欧州内外のこれほど多くの組織に支援されていることに誇りを感じています。欧州のベンダーとそれらの顧客である世界的企業が、他社より先に200Mビット/秒の技術を駆使しながら商品化を進めていることは感無量です」と、欧州委員会ISTプログラム(Information Society Technologies Programme)部の代表、オーガスト・ド・アルバカーキ氏(Augusto de Albuquerque)は述べています。

DS2のCEO、ジョージ・ブラスコ氏(Jorge Blasco)は、「OPERA運営委員会(OPERA Steering Committee)のメンバーとして、弊社はOPERA仕様推進の取り組みを確実に行っており、現在発展段階の標準化プロセスに弊社の技術を適合させています。これにより、弊社は現在利用可能な規格の恩恵をカスタマーベースで提供するお手伝いができるのです。どのお客様も、この分野において弊社が継続的に行っている投資計画による恩恵を必ず享受できるはずです。また、弊社はUPA (Universal Powerline Association)を始めとし、ETSI(欧州通信規格協会:European Telecommunications Standards Institute)のような業界団体が最終的策定を行っている共存仕様にも準拠します。これにより、ブロードバンドアクセスおよびホームネットワーク用PLCの迅速かつ相乗的な普及拡大が保証されることになります」と述べています。

「OPERAは、完全にオープン化されているという点で、瞠目に値するほど先進的と言えます」と述べているのは、Ascom PLC AG (Ascom Powerline Communications AG)代表のウェイリン・リウ(Weilin Liu)氏です。「というのは、市場における最先端技術プロバイダであるDS2のような企業とともに仕事ができることによるあらゆる利益を享受できるとともに、さらなる多くの技術プロバイダや二次プロバイダがOPERA規格に移行することにより、それらすべてを選択肢に加えることができるからです。」

2年間の努力と、EU支援のコンソーシアムから繰り出された2千万ユーロを超える資金の結実ともいうべきこの仕様は、初のオープン化された電力線仕様となり、技術プロバイダに対し、相互運用可能な製品の構築に道を開くことになるでしょう。目下OPERAで策定段階にある本仕様の開始日は12月の予定であると最近公表されました。ONIのAccess技術責任者アルヴァロ・ド・オリヴェイラ氏(Alvaro de Oliveira)は、「ニュースを聞いて非常に喜んでいます。弊社が提供している既におなじみのブロードバンドサービスを、発展段階にあるOPERA規格へと手軽にアップグレードすることができるようになるわけです」と述べています。

「標準化はBPL(電力線ブロードバンド:Broadband over Power Line)産業をマス・マーケットに移行させるための重要な要素です」と語るのは、コリネックス・コミュニケーションズ(Corinex Communications)営業開発部門のディレクターであるブライアン・ドネリー氏(Brian Donnelly)です。同氏はさらに続けて、「DS2がOPERA規格への準拠に積極的に取り組むことにより、世界中にいる弊社のお客様が、現今のBPL技術を大幅に展開できるようになるとともに、将来の規格に準拠することに自信を持つことができるようになります」と述べています。

「OPERAは真の成功と言えます。UPAには、OPERAの仕様が欧州におけるプロジェクト当初の範囲をはるかに超える、まさに世界規模のソリューションとなることを保証するため、OPERAと協同する重要なリソースをすでに提供してきています」と話すのは、シュナイダー・エレクトリック・パワーライン・コミュニケーションズ(Schneider Electric Powerline Communications)のCEOであり、OPERAのイニシアティブを後援する業界団体の一つUPA (Universal Powerline Alliance)の会長でもあるエリック・モレル氏(Eric Morel)です。また、住友電気工業のヒロツ・ケンイチ氏は、「弊社のお客様はPLCアクセスへの標準化されたアプローチを模索しており、単に強化されただけのホームネットワーク技術以上のものを必要としています。OPERAはその点を完璧にクリアしています。」と述べています。

欧州三菱電機(Mitsubishi Electric Europe B.V.)の大家正宏氏は、「PLCの世界展開においては、弊社は豊富な経験を持っています。OPERAは、欧州であれ、アジア、米国、中南米であれ、どこであっても使用可能な唯一の技術案です」と明言しています。

「北米のAccess BPLチップセット市場のリーダーであるDS2は、アクセスブロードバンド(Access Broadband)を何度も展開した豊富な経験により、Access Broadband技術においてその存在感が高まっています。同社チップセットでは、今や伝送速度200Mビット/秒の規格を定めており、その機能も強化されています」と、フロスト&サリバン(Frost and Sullivan)のリサーチ・アナリストであるJ・サブラマニアン氏(J Subramanian)は述べています。

DS2について

DS2の電力チップセットは、ホームネットワークやブロードバンドアクセス向けに、電力線、電話線、または同軸ケーブルを利用して、データ、デジタルオーディオ、デジタルビデオを200Mビット/秒で送信するための、最高の互換性と性能を持ち合わせたソリューションを提供します。同社のチップセットは、ソフトウェアおよび埋め込みシステム(Software and Embedded Systems)部門においてベスト・オブ・CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー:Consumer Electronics Show)を受賞しました。受賞した同社の技術は、Access PLCをサポートしており、IPTVホームネットワーク市場をリードしています。

DS2について詳しくは、同社ウェブサイトwww.ds2.esをご覧ください。
DS2へのお問い合わせ:ランス・ワトソン(Lance Watson)[Eメール:lance.watson@ds2.es、電話:+34 96 136 60 04]

Universal Powerline Associationについて

Universal Powerline Association (UPA)は、大手PLC企業を代表する国際的な非営利事業者団体です。UPAは、急速に発展するPLC市場において、国際規格と法令を調整する働きを担っています。同団体は、すべてのPLC企業に対し、相互運用性、セキュリティー、共存を基盤とし、独占的かつ独立した認証、唯一の世界的品質保証、そして現在利用可能な高速電力線技術に対する信頼により支えられているオープン化した規格を用いて、主要顧客の期待に応える機会を提供しています。UPAメンバーは、Ambient Corporation、Ascom、 Corinex Communications、DS2、EDF、Duke Energy、伊藤忠商事、Ilevo (Schneider Electric Powerline Communications)、PCN Technology、ST&T、住友電気工業、Tecnocom、東洋通信機、TM Research & Developmentなどです。

UPAについて詳しくは、同団体ウェブサイトwww.upaplc.orgをご覧ください。
UPA会長:エリック・モレル(Eric Morel)[Eメール:eric.morel@upaplc.org、電話:+33 (0) 6 08 71 99 48]

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